マイニングエウクスプレスはGPUデータセンター事業で何を行っているのか?

記事作成:2022年1月22日
マイニングエクスプレスは、GPUデータセンターにて、2つの事業を現在行っております。1つ目の事業はレンダリング事業です。レンダリングとは、GPUを使用し3DCGを作成するために無数の行列演算を行うことをさします。マイニングエクスプレスでは、アメリカのハリウッドにある映画会社から、レンダリングのお仕事をいただきレンダリングを行うことで収益を得ております。このようなサービスを提供する会社はレンダーファームと呼ばれております。
レンダリング
レンダーファームには、3Dフレームのレンダリングを行うことができるたくさんのマシンが集められています。通常のコンピュータでレンダリングしようとすると数日かかるものが、レンダーファームではわずか数時間で完了してしまうくらい早くレンダリングできます。

マシンとは何かというとノードよばれ、レンダーファームは個々のCPU、GPUから構成されるノードで構築されており、これらのノードは、レンダリング管理ソフトウェアによって制御されております。それぞれのノードが個々のフレームをレンダリングするように指示され、複数のフレームを同時にレンダリングします。例えば、毎秒30フレームの10秒間のアニメーションの場合、1フレームのレンダリングに1時間かかると仮定します。通常のコンピューターでレンダリングする場合、計算してレンダリングには300時間(約2週間)かかります。レンダーファームでレンダリングした場合、100ノードで行った場合わずか3時間でレンダリングすることができます。

映画・映像会社は、自社のマシンではレンダリングにとてつもない時間を要してしまうため、レンダリングファームにレンダリングを依頼することが常識となっております。

2つ目の事業は、マイニング事業です。マイニングとは、暗号資産(暗号通貨・仮想通貨)の承認作業を行う際にコンピューターを使って演算処理を行う事業です。マイニングエクスプレスは、イーサリアム(ETH)とジーキャッシュ(ZEC)のマイニングを行いマイニング報酬を受取ることで収益を得ております。※2022年1月現在はジーキャッシュのみマイニングを行っております。イーサスキャンにてイーサリアムマイニングの過去の実績をご確認いただけます。
イーサスキャン
マイニングソフトウェア

マイニングエクスプレスのデータセンターで使用されているGPU

マイニングエクスプレスでは、エヌビディア(NVIDIA)製のGPUが使用されています。エヌビディア(NVIDIA Corporation)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタクララにある半導体メーカーであり、半導体の中でも特にGPUを汎用計算用途に拡張したGPGPUの設計に特化しています。一般向けにはパソコンに搭載されるGeForceやワークステーションに搭載されるQuadro等のGPUが有名であり、実際2000年代前半まではGPU開発を事実上の専業としていたが、CUDAの発表以降はコアビジネス、開発リソースはTeslaやTegra等のGPGPU、SoCに移行しています。2020年、英国のコンピューティング・アーキテクチャ開発企業であるArmを、3分の1を現金、3分の2の額を自社株交換によりソフトバンク・グループから買収合意。※Armは2016年来ソフトバンク・グループ傘下にあった。※出典ウィキペディア

エヌビディアは、世界時価総額ランキングで8位と世界トップレベルの半導体メーカーです。最新の時価総額ランキングをご覧いただく際にはこちらのWebサイトをご覧ください。世界時価総額ランキング2021 ― World Stock Market Capitalization Ranking 2021※2022年1月現在

データセンター事業

データセンターデータセンターとは、コンピュータやデータ通信などの装置を設置し運用する施設のことをいいます。大量のサーバー(コンピュータ)やネットワーク機器を設置するために専用に作られたとても巨大な建物です。建物内にはサーバー(コンピュータ)を収納する棚が無数に並び、ネットワーク機器を設置するスペースもあります。インターネットや電気を外部と接続できるようにするための高速回線、冷却装置(業務用巨大エアコン)、大容量電源、サーバー(コンピュータ)設置に必要なあらゆるものすべての設備が整っています。

皆さんがご存知のデータセンターを所有する企業

クラウド企業
グーグル、YouTube、インスタグラム、アマゾン、アップル、ツイッター、マイクロソフト、フェイスブック、ネットフリックス、アドビ、アリババ、テンセント、サムスン、LINE、IBM、セールスフォース、NTT、富士通、NEC、日立・・・上げればきりがないほど皆さんがご存知の企業は、データセンターを複数所有しております。

皆さんは毎日データセンターとつながっております。スマホ、タブレット、パソコン、テレビ、カーナビゲーションなどからインターネットを経由してクラウドサービスを利用しているかと思いますが、クラウドサービス自体の膨大なデータは全て世界中のデータセンターに蓄えられ日々データ量が増え続けております。

GPUとは

GPU
Graphics Processing Unitの頭文字をとってGPUと呼ばれております。3DCGを作成する時に必要となる計算処理を行うことができる半導体チップのことをさします。高速のビデオメモリー(VRAM)と接続され、グラフィクスを作成することに特化したプロセッサがとてもたくさん集まったグラフィックボードに搭載されます。ビデオメモリー(VRAM)は、グラフィックボード上のGPU専用メモリーのことです。GPUは主に画面の描画の処理など単純な処理に適している。また、CPUに比べて多くのコアを搭載しているため、同時に様々な処理を行うことができます。

GPUは、AI、ディープラーニングでも汎用的に利用されています。ディープラーニングでは膨大な量のデータを利用し、特徴量を抽出する必要があり、その時に無数の行列演算を行います。行列演算を得意とするGPUを使用することで、トレーニングの期間を短縮でき、GPUの行列演算の処理速度は、CPUの10倍以上と言われるくらい優秀な半導体です。

CPUとは

CPUインテルCentral Processing Unitの頭文字をとってCPUと呼ばれております。日本語訳すると「中央演算処理装置」となり、計算処理を行う半導体チップです。CPUはパソコンにおける頭脳部分で、汎用的な複雑な処理を行うことができます。

CPUとGPUの違い

NVIDIA社のCPUとGPUの違いを説明している動画をご覧ください。